カーシェアリング。移動手段・危機管理対策・暮らしに役立つライフスタイルへとマルチに活用。おすすめしたくなる理由

ライフハック

カーシェアリングレンタカー、そしてカーリース
これらは自身の所有物ではない自動車をある条件の下で利用することができるサービスのことです。
皆さんも、このうちいずれかは利用したことがあるのではないでしょうか?

この「借りて利用する」という同じコンセプトを持つ3つのサービスうち、今回はカーシェアリングに焦点を絞り、比較的性質が近いとされるレンタカーとも比べつつ深堀りしていければと思います。

これから車両の導入を検討している方におすすめするのはもちろんのこと、なんとなくしか違いがわからないという方の疑問にもお答えします。

カーシェアリングってなあに?

日本でも最近耳にする機会が増えてきたカーシェアリングというサービス。
その利用手順をざっくり説明すると以下の通りです。

1.サービス提供会社に会員登録する
2.車を利用したい日程の予約をする
3.予約時間になったらカーステーションへ向かい車を借りる
(解錠やその他手続きは無人システムであることが多い)
  予約した時間まで車を利用
4.カーステーションに車を返却し、手続きをして終了
  二度目以降の利用は 手順2 へ戻る
カーシェアリングは有人の窓口を介さずサッと借りられる

カーシェアリングの歴史

カーシェアリングという考え方・サービスの発祥地は、日本ではありません。
「公共交通機関を補完するもの」として、クルマ社会に活気づくヨーロッパのスイスで誕生しました。

その背景と成り立ちは、以下の通りです。

1970年代に大量の車両が都心に流入した結果、商店街などの荒廃が進んだことから、行政主導で大規模な車両の流入規制(トランジットモール)が実施された。また都市にはLRT(新規格路面電車)やバスなどの公共交通機関を充実し、市民の足が確保された。一方、住民らは都心で車がもてない為、郊外に共同で車を所有しはじめた。これがカーシェアリングの始まりとなる。

人が密集する商店街の真ん中を無秩序に自動車が行き交ったため、通行人の妨げとなったことに対して、行政の規制が入ったことがきっかけとなります。

その後、カーシェリングの考えは広く普及し、営利目的のサービスとしてヨーロッパ全土を占めるようになりました。

当時のスイスの状況を、現在の日本になぞらえてみるとどうでしょうか。
「都心で車が持てない」という状況は、現代の日本、特に東京等の人口密集地においても通じるところがあるように見受けられます。

カーシェアリングサービスは、発祥地ヨーロッパからアメリカへわたり、その後にようやく日本にもわたってきたとされています。

ちなみに日本で初めての法人によるカーシェアリングサービスの営業が開始したのは1988年と言われていますが、残念ながらこのときは普及にまでは至りませんでした。
またそのサービスも、「生活を快適にするためのもの」というよりは「特別な日に特別な車に乗るためのもの」という位置づけだったようです。

カーシェアリングとレンタカーの比較

「気晴らしに車で海に行きたい!」
・・・あなたが、たった今そう思ったとしたら、利用するならカーシェアリング?レンタカー?

カーシェアリング

カーシェアリングとは一般に、登録を行った会員間で特定の自動車を共同使用するサービスのことを指し、利用者は一台の車を複数の人でシェアすることになります。

自家用車のように必要な時に自由にクルマを使えることが最大のウリで、車が空いてさえいれば「数分前」という直前の予約であっても利用することができ、加えて24時間営業。

スーパーへの買い物、家族の送り迎え、ドライブ等々、予めわかっている予定の他、急な予定にも小刻みに対応できる気軽さがあります。

こんなにも便利だと気になるのが利用料金ですが、料金体系にはサブスクリプション(月額性)が採用されていることが多く、車を使わなくてもコストが発生する点は考慮しておきましょう。
ここは便利さと引き換えといったところでしょうか。

これらを踏まえると、カーシェアリングの強みは、マイカーを所有しているのと同じ感覚で利用できることと言えるかもしれません。

レンタカー

これに対しレンタカーは、使用している時のみ料金が発生する仕組みになっています。

また、サービス利用時には使用目的と行き先の申告が必要なことが多く、計画的な予定に組み込んで利用するのに向いていると言えるでしょう。

レンタカー利用者の目的別に見てみると、旅行やドライブに利用する人がほとんどで、次いで多いケースが引っ越しや荷物のお届け等の「貨物運搬」を目的とした利用です。

このように、レンタカーは目的がはっきりとしている場合におすすめできるサービスと言えます。

 

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サービスの違い(カーシェアリング・レンタカー)

サービスの違いカーシェアレンタカー
時間15分単位6時間単位
手配方法Web等店頭・電話・Web
車内清掃無し有り
燃料補給無料満タンで
返却
保険一律で設定プランによる

カーシェアリングの利用目的

カーシェアリング利用目的の一つに、普段の生活の「足」として利用することが挙げられます。
一見、それ以外の目的なんてないように見えますが、実に様々な目的、その背景が見てとれます。では実際にカーシェアを利用している方の声を、その割合も踏まえて見ていきましょう。

利用シーンについて

シーン別の利用目的では、やはり・・・

「買い物」目的が65%でダントツとなりました。次いで「ドライブ」35%、「送迎」29%、「荷物の運搬」26%と続いております。「旅行」で利用する人も22%にのぼります。

このように、カーシェアは、マイカーのように日常的に利用されているということが伺えます。尚、荷物は普通乗用車に積み込める範囲のボリュームととらえて下さい。

使いたい時に車を使用するための保険的役割?!

あるカーシェアリング会社のリサーチによると、自宅にクルマがありながらカーシェアを利用する方も非常に多いとのことです。その数、利用者のうち2割超え、と意外に大きな数字。その内訳は、

「出先での移動手段」47%、「家族が使っているときに使えないから」35%、「自分の所有するクルマではなく気を使うため」10%

・・と続いています。その後のアンケートでは「何かあった時の保険」と回答した人が21%にも上ったそうです。

車を持ちたくとも、購入費用や維持費等「経済的な事情」によりカーシェアを選択する方が大半を占める、と筆者は思っていましたが、とんでもない。むしろ逆であることにに少々驚かされました。
カーシェアリングは、車を使いたい時に使えることをより確実にするための保険のような役割もしているわけです。

ライフスタイルの向上にも良い影響

カーシェアリングを利用したことで生活にどのような変化があったかをアンケートしたところ、

「行動範囲が広がった」が40%で最多となりました。以降、「休日の外出頻度が増えた」17%に続き、12%が「生活が豊かになった」

となっています。加えて、「クルマへの興味を以前よりも高く持てるようになった」と、なんと「車離れ」が懸念されている18歳~24歳の若い世代に特に多く見られるようになりました、とのことです。

このようにカーシェアリングは、自動車を単にいち移動手段として捉えるのではなく、心身ともに豊かな暮らしを送る為の手段として認知されはじめていると言えます。

尚、先程取り上げた回答の一つ「何かあった時の保険」。
この回答の背景には、2011年の「東日本大震災」があるとのことです。確かに震災当時は住居建物はもちろんマイカーの損害も激しく使い物にならなくなったケースも多くみけられました。そしてそういった事態が出先で起こったら、という、いざのときの移動手段の確保、ということです。確かに必要かもしれません。

このように、一人ひとりで取り組める危機管理への取り組みにも、カーシェアリングが有効に利用されていることを裏付ける内容です。

私たちのライフスタイルに自然に溶け込み、より良い暮らし、そして危機管理を備えることが益々期待されている「カーシェアリング」。
車を所有しているしていないに関わらず、明日のあなたを明るく照らすきっかけになるかもしれません。

 

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カーリースハリアー

 

 

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