今回は、業務用手洗い洗剤について注意点と手荒れなどのトラブルを防ぎ安心して使える洗剤の選び方についてご紹介したいと思います。
職業上、塗装や整備士・工場にお勤めの方、美容師さんなどで染料を扱うお仕事をされている方、また塗料汚れや機械の油が気になる方は是非参考にしてみてください。
もしかしたら、いつも職場でお使いの業務用洗剤は手荒れを引き起こしたり、洗剤に含まれるスクラブ粒子が環境汚染や人体に影響を及ぼす可能性があるからです。
いつも使っている洗剤で手荒れを感じた事がある、または気になることがあるという方は是非読んでみてください。
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業務用手洗い洗剤は確かに汚れは落ちるのですが、汚れを落とすことを第一の目的として作られていることが多く、肌荒れや手荒れ防止といった環境を考慮して作られていないことが多いからです。これを機に業務用洗剤の選び方や使われている成分についてもう一度確認してみましょう。
業務用手洗い洗剤のここに注目！！
それではまず、いつも使っている業務用洗剤の成分について詳しく見ていきたいと思います。普段何気なく使っている洗剤が私達の体にどんな影響を及ぼす可能性があるのか？環境汚染についても合わせてみていきたいと思います。
まず手についてしまった油汚れや塗料汚れや染料を落とすためには、それなりに強力な洗剤を使わなければなりません。業務用洗剤には、一般的にスクラブ粒子が使われていることが多くこのスクラブ粒子の力で汚れを落としています。
洗剤なので、汚れが落とすことが第一の目的になっている場合が多く、手荒れや肌荒れを防止する成分は使われていないことが多いです。
またスクラブ粒子として使用されているマイクロビーズが及ぼす影響についても詳しくみていきましょう。スクラブ粒子には石油由来のプラスチック製のマイクロビーズからできたものと、食物由来の天然成分で作られたものの二つがあります。
食物からできた天然由来のものであれば、自然界に流れ出たとしても特定の微生物によって分解されるため環境汚染の心配はほとんどありません。ただし、ここ数年で使われるようになった石油由来のプラスチック製のスクラブ粒子でできた業務用洗剤の場合、自然界に流れ出た時に分解されにくいのです。とても細かいため、浄化槽や下水道を通して綺麗にされることなく、下水処理を通り抜けて海に流出して環境汚染の原因になることがあります。
海面に流れ出でたマイクロプラスチックビーズは最悪の場合、海洋生物や生態系に影響を及ぼします。私達が口にしている魚介類といった食物にも影響がでることがあるからです。こうしたマイクロプラスチックを食べた魚は、有害物質を排出できずに体にため込んでしまいます。その汚染された魚を私たちが食べるのですから、考えただけでもぞっとします。
近年では、海に蓄積されるマイクロプラスチックのニュースが取り上げられるようになってきましたが、それは他人事ではないのです。そうした汚染を防ぐためにも、なるべく食物由来の天然成分でつくられた洗剤を選ぶようにしましょう。
スクラブ粒子にはこうした問題があるので、どんな成分を使っている洗剤なのか必ず確認する必要がありますね。
普段何気なくつかっていた業務用洗剤のスクラブ粒子がこんなにも私達の体に影響を及ぼしたり、環境汚染につながっているなんて考えた事もないという方も多いと思います。これを機に是非選び方にも注意してみてください。ポイントは、食物由来でできたものかそうでないかになります。
また界面活性剤も天然由来成分のものを選ぶと安心です。これは、洗剤として汚れを落とすために使う分にはあまり考えた事がないという方も多いのですが、合成界面活性剤の大半は河川や海に流れても分解せず（または分解にとても時間がかかる）環境汚染に多大な影響をおボよすのです。
こうした場合に微生物などの自然界できちんと分解される成分を使っていれば、海に流れでたとしても環境を汚染してしまう新お会いもありません。由来成分は石油からできたものでなく、自然界に存在する天然由来成分であるか？
界面活性剤についても、これを必ず確認してから購入するようにしましょう。
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洗剤以外で、汚れを落とす方法は？
また油汚れを塗料汚れ、染料汚れを落とすためには洗剤以外でどのような方法があるのでしょうか？具体的な方法と使い方についてもご紹介したいと思います。
まずご紹介したいのは、皆さんもよくご存知の重曹です。重曹は油汚れに良いと聞いたことのある方も多いと思います。重曹は、重炭酸ナトリウム、重炭酸ソーダの略称で研磨効果や消臭効果があることからよく掃除で使われています。そのまま流してしまっても洗剤に比べもともと自然界に存在する成分でできているので環境にも体にも優しいのです。
弱アルカリ性の成分は、油汚れを中和し手に付着してしまったしつこい汚れも綺麗に落としてくれる働きがあります。手荒れや肌荒れが気になる方、業務用の洗剤を使ってトラブルに遭ったことがある方は是非重曹を使えば油汚れは綺麗になりますし、環境にも優しいです。
また重曹以外にクエン酸があります。クエン酸も重曹と同じく、自然界にある天然成分でできているので、体にも環境にも優しい成分です。使い方はとっても簡単、油汚れや染料がついてしまった手に少量をつけてお湯で流すだけです。
これなら業務用洗剤で洗う手間とほとんど変わらずに環境にも手にも優しく使用できます。業務用洗剤と比べて重曹やクエン酸を使えば、費用も安く済みますし環境汚染の心配もありません。小さな赤ちゃんが間違って舐めてしまっても安心なほど、その成分も安心です。これから新しく洗剤を購入する場合、どんな成分を使って作られているのか？こちらも合わせてみておきましょう。
ちなみに重曹やクエン酸を使って油汚れを落とす場合、汚れが気になる箇所に重曹やクエン酸を振りかけ熱湯をかけて30分ほど放置して洗い流すだけでべたつきも綺麗になります。手についてしまった汚れも同じようにつけてお湯で洗い流すだけでいいので、使い方も簡単です。
業務用洗剤で手荒れ！？
また手荒れや肌あれを防止するためにつくられた保湿成分が配合されている物を選ぶと良いです。
強力な業務用洗剤ゆえに、汚れは確かに落ちますが手荒れなどの肌トラブルはどうしてもつきものになってしまいます。
汚れを落とすのはもちろん、使ったあとの感想や肌荒れを防いでくれる洗剤かどうかをきちんと確認しまししょう。
今は多くの種類が販売されています。購入する前にどんな成分が使われているのか確認してみて下さい。
これをもとにどんな洗剤を選べばいいのか具体的にご紹介していきたいと思います。業務用洗剤を選ぶ時は、なるべく天然由来の成分からできたものを選べば間違いなしです。
スクラブ粒子が天然由来成分で出来ているいるもの、界面活性剤も天然由来成分のものを選べば大丈夫です。
天然由来成分というのは、食物由来の成分のことを指します。業務用洗剤のパッケージなどに記載されている成分表をご確認ください。例えば羅漢果の殻を砕いて作られた食物由来の洗剤もあります。これは、食物由来なので例え肌に直接触れても人体に影響をほとんど及ぼすことがないので小さなお子様でも安心して使える成分になっています。赤ちゃんでも安心して使える成分でできた洗剤を選ぶことで、肌荒れや手荒れを防ぎいつでも気持ちよく使うことが出来ます。
まとめ
塗料や染料をキレイに落とすことだけを考えず、こうした環境汚染や手荒れ防止、肌荒れ防止にも役立つものを選ぶことで今後もきっと気持ち良く快適に自然にも優しいものを選べるはずです。
是非、こうした点を踏まえて購入するようにしてください。また業務用洗剤を使わずに落とす方法もあるので、そちらで代用できないか？どんな点を優先して選ぶのか？
会社で使用している手洗い洗剤の場合は、担当者とも相談して一番良いものを選べるといいですね。まずはこうした点を踏まえて洗剤選びをしてみましょう。
油汚れや染料も綺麗に落ちて、肌にも環境にも良い手洗い洗剤の選び方ご紹介してきました。是非参考にしてみてください。肌荒れや手荒れといったトラブルを解決してくれる業務用洗剤を選び、是非いつも快適に過ごせるようにしましょう。
業務用手洗い洗剤について少しでも意識して頂ければ幸いです。
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