郊外にある大型家電量販店。
ショッピングモール内にあるだけあって、品ぞろえも電化製品だけではない。
親子で冬物衣料を買いあさったその足でふらりと立ち寄ると、さすがはニーズをよく分かってらっしゃるようで、子供が飛びつきそうなおもちゃやゲームソフトが店先に並んでいます。
例外なく我が子も店先の商品に立ち止まります。
「このゲーム、やっぱりやりたいなー。でも、クリスマスプレゼントは終っちゃったしし・・・次は誕生日かな・・・」
そう言って我が子は私たち・親の顔も見て様子を伺いますが、子どもの察するとおり、なんでも欲しいからとホイホイ買ってあげるわけにはいきません。
そんな時、我が家では「じゃあ、もうやらないゲームを売って買えるんじゃない?」と提案します。
子どもは、そうか!という顔で帰宅を急かし、帰るやいなや、自分のもっているゲームソフトを見比べながら選別していきます。
ここで、選別して不要と決定したものは、買い取り可能な店舗へ持っていき、それも元手により欲しいものを手に入れていく。
それが自然の流れになってきました。
実はこれが!最近ではゲームソフトに限らず、多種多様なものを買い取ってくれる、そんなお店がたくさんあるということをご存知でしょうか?
不要品は捨てる、そんな時代は終わった
とある郊外の町の一角に、アスファルトの張り巡らされた駅前には似つかわしくない乗り物が所狭しと並べてある買い取り店がありました。
それはなんと、耕うん機、乗るタイプからミニサイズまでさまざまです。
この店は確か、以前は普通のリサイクルショップで、ブランド服やCD、おもちゃ、もちろんゲームソフトも取り扱っていたと思います。
中に入ってみると、それらは影かたちもなく、冷蔵庫やテレビ、自転車など大型なものが多く見られ、エリアを区切って工具専門コーナーまであります。
実はこの店舗のあたりでは、買い取り店が複数あり、有名チェーン店もあるため、それら一般的な買い取り商品はそちらのメジャーな店舗にゆずり、このお店はジャンルの住み分け営業で成り立っているんだなと想像がつきました。
そして、通常では買い取ってもらいにくい商品にスポットをあて、郊外という立地を利用したよく考えられた店舗だなと私は思いました。
さまざまな商品を取り扱う買い取り店、比べてみよう
それに気付かされた私は、はたと子どもとのやり取りを思い出しました。
「じゃあ、もうやらないゲームを売って買えるんじゃない?」・・・うちにももう使わなくて売れるものがあるのではないか、そう思い至った私は、いくつか思い当たるものを頭の中でピックアップしてみます。
昨年の冬はとても寒かったこともあり、今年の冬は手ごろでより温まる暖房器具が欲しいと思っていたので、スポット的にしか温まらず使用電力も高い使い勝手の悪いカーボンヒーターを売りに出そうと考えました。
ですが、これ、困ったことに一度派手に倒してしまい、一部歪みが出たところを強引に自分の手で修理したのを指摘され、有名チェーンの買い取り店側からNGを出されてしまいました・・・。
しかしこれで諦めず、先ほど出てきた地域に根差した異色店にもっていくとなんなく買い取って頂くことが出来ました。
この差はなんでしょうか?
それは、売る顧客側から「買う顧客」側になって見てみるとよく分かりました。
有名チェーン店では、商品として並べられたものの品質、見た目のキレイさ、説明書付きか、年式の表記など細かく一目でわかる分類がされていて、なかには未使用のアウトレット品もあり、それもディスプレイにもこだわりを感じるような、思わず新品を見ているような買いたくなる商品展開がされています。
一方、我が家のカーボンヒーターを迎え入れて下さったその店は、商品の品質も様々ではありながらそれを取り繕うことなくジャンルごとに並べられ、必要最低限分かっている情報のみPOPに記載し、良心的な価格で展示されていました。
要は、お店側が品質重視か、価格重視かなど、どんなお客様に買ってもらいたいか、それによって買い取る基準も変わるため、売る側である私たちはお店をうまく使い分けて賢く不用品をリサイクル利用出来ると思います。
付け加えると、地域に根差した異色店ほど地域のニーズを意識しているのでサービスも良く、耕うん機や冷蔵庫、自転車などの大型なもののほとんどが無料の「出張買い取り」サービスで引き取られているようなので、構えることなく、そして無駄なく買い取り店を利用できますね。
それぞれの事情で賢い選択を
ここで押さえておきたいのが、なにも「売って・買う」をその店舗だけで済ます必要はない、という点です。
売るにも買うにも選択肢が広がった今、柔軟に自分の価値観と相談しながら、必要なものを得ていくことが出来るのですから、慎重な比較検討でより良いものを手に入れてみてもいいのではないでしょうか。
結果、我が家の暖房器具は、以前あったカーボンヒーターを二台売り、それを元手にホームセンターで新品の石油ファンヒーターを購入しました。
別にトレンドや機能にこだわりは無いものでしたから、年式の比較的新しい中古商品とも悩みましたが、元手の金額もまあまああったのでより良いものを選びました。
最初に出てきた我が子のゲームソフトはというと・・・
意外や意外、欲しかったと言っていたものを買うことはなく、遊ばなくなったと思っていたすでに手元にあるゲームソフトをまた再び遊びたくなったようで、不要なものだけ売りお小遣いだけを得る、という倹約的な結果を選んだようです。
それもまた、買い取りシステムの賢い利用方法ですね。
子供がいると年中なにかと出費がつきものです!
不用品を出張買い取りなどを利用して、無駄のない、賢くカンタンな大掃除と思って検討してみてはいかがでしょうか。
身の回りもスッキリ、あったかお財布で新しい元号をお迎えしたいものですよね。
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