数年前からの古民家ブーム、それが今も長きにわたり成り立っている現状には間違いなく「古いものを大切にして残してくれた」その人間の想いがあるからといっても過言ではないと私は思います。
そういった古民家は内装をリノベーションしたりして、現代人にも使いやすく変化させて維持していく、活用していくことが出来ますが、そこに遺されている品々はどうするのが最適なのでしょうか?
それは一口に言うと「骨董品」となるわけですが、とあるテレビ番組の骨董品の品定め企画のように価値を意識して一喜一憂する品ばかりではない・・・思い出が深く、手放せないままのものもあるのでは、と思います。
物には価値には関わらず大事にしていたがとうとう手放さなければならない、そんな日がいつか来てしまうものです。
例えば、祖父母とともに幼いころから暮らしてきた家に、物ごごろ付いた時にはもう飾ってあった沢山の日本画・掛け軸だが、家を建て替えるには飾るスペースは無いし、小さな子どももいて置いておけない。日本の過去の遺産として大切なものになるかもしれない掛け軸かもしれないので、汚されたり破かれたりする訳にもいかない。
管理していた父が亡くなり、整理が必要となった物置に父がコレクションしていた日本画・掛け軸がたくさん。しかし、日本画・掛け軸の状態を保存するにはデリケートな管理が必要となり難しい。
子どもに手間をかけさせまいと生前整理として始めた遺品整理だが、今では手に入りにくいものばかりなので、必要な人に使ってもらいたい。
そんな、ただただ放棄するには難しい気持ちの事情があるものではないでしょうか。
そんな「骨董品」達です、確かにほしいと思っている人も多く需要もあります。
比較的人気と言われているものには、日本画や茶道具、掛け軸、和楽器などがあります。
古き良き日本を物語る品が人気となっています。
日本画や掛け軸などの芸術作品
骨董品ときくと壺や焼き物をイメージする方が多いかと思いますが、中でも芸術作品としては「掛け軸」や「日本画」が人気なようです。
掛け軸や日本画は特に保存が難しいのです。
直射日光や湿気に多く触れているようならば相当な劣化となり、さらに額に収めてないままだったりするととてももったいないことになってしまいます。
そこで、管理が不安な方であれば日本画専門目利きの確実に在籍する査定買取サービスを利用するのも無難な手です。
同じ日本画好きの手には、こういった信頼性ある専門サービスを介して届くものだと私は思います。
例えば日本画は、日本人独特の美意識がよく表れており、繊細なタッチでありながら時に金箔を施すなど描くモチーフも日本の風景がよく起用されているために国内外で人気です。
掛け軸も日本の美術品の代表です。
掛け軸は床の間に飾ることを想定して作者が描いています。そのため和室で座って観賞することで作者の完成された表現を味わうことが出来るのです。その趣深い価値感も魅力的ですね。
意外にもその良さを素人には見出しにくいのが、水彩画です。
この魅力や特徴には、水彩ならではの濃淡の細かな色合いや重ね塗りによる微妙なタッチがあり、また、現代絵画にも作品数は多いのでその価値を鑑定するのもプロの目が必要になるようです。
さらに優しい風合いが見たときの状態を悪いと判断してしまい、修復を施してしまう事例もあることから、これもまた代々での管理が難しいものと言えるでしょう。
我が国ならではの品と言えば茶道具
茶道という嗜みのかたちはこれぞ日本固有のものと言えると思います。
それでいて、茶道具は芸術性も兼ね備えているのだから需要が高く、価値も高いのは当然と言えますね。
茶道具で比較的人気なのが、楽焼によりつくられた茶碗です。蹴轆轤(けろくろ)を使って作る陶磁器の技術が主流だった当時の桃山時代において、へらを使っての手による成形によって作成されたもので、樂家初代長次郎・作のものが始まりです。豊臣秀吉から楽の印をさずかったところから屋号を楽とし、茶道具の名器として重宝されています。
茶の作法に使用するものならではと言える、水指も人気なようです。茶釜に水を足したり、茶碗をすすぐ際などに使用するものですが、その用途や活躍シーンによって素材はさまざまあり、磁器や陶器のものから木製、金属製などがあります。
そのほか棗(なつめ)も昨今人気があり、こちらは骨董価値のあるものでなくても最近ではインテリアとして購入されるケースもあると聞きます。
美しい絵付けを施されたものが雑貨として需要がある一方で、骨董品として価値のあるものは実はシンプルなものが多く、それでいて焼き方は唐津焼や九谷焼や萩焼など多種にあり、素材も陶器に磁器や竹などとさまざまです。
独特の音色を生み出す和楽器
有意義に年を重ねられた年配の方の趣味として和楽器を始める方も多くいます。
中でも人気なのは津軽三味線で、それだけで値がつきますが綾杉彫の手法で胴の内側が形成されていたり、虎目の出具合や糸巻の材質、棹の傷の状態などでも変わってきます。通常の三味線でも、胴の内側が綾杉彫であれば値が付きます。
琴については流派で弾く姿勢が異なりますが、琴自体にはほぼ違いは無いらしく、三味線と同じく彫の違いで査定が変わるようです。こちらでも綾杉彫は人気です。
高価値となるのが鼈甲(べっ甲)、素材がワシントン条約の対象なため新しく作られることはないため、破損していても修復して使用したいという需要があります。
ウミガメの甲羅を加工した素材で、しなりと耐久性が強く、激しい撥の動きにも最適なのです。
もし手元にあり手放すのであれば、未来の演奏者のためにも市場という世に出してほしいと私は思います。
最適なかたちで未来に託す買取先選びとは
人気の骨董品である掛け軸や日本画、茶道具、和楽器の中に思い当たる品があったりするでしょうか?
もし実際にその大切な品を優れた目利きで判断して買い取ってもらうとしたら、どのようなところに気を付けるべきか、最適な買取先を吟味する必要があると私は考えます。
その理由として、今後高齢者は増加傾向にあります。
例えば高齢ご夫婦人2人暮らしが連れ合いを亡くし、遺品整理業者を利用したら価値が分からなかったために処分されてしまった例や、悪質な業者が新聞のお悔やみ欄を見て狙って飛び込んできた例など、最近ではそういったトラブルが増えているからです。
インターネットが苦手な高齢の方であれば、日ごろお世話になっている会計士や弁護士など遺産整理などで知識のある方や、信頼できる知人などから紹介してもらうのが近道です。
また、ネット検索でしたらこれまでの鑑定実績を明朗に開示していることや、鑑定で待たすことなくその場で対応してくれる、いわば常々変動する相場を熟知していることがわかる買取店を選ぶことが重要になってきます。
あなたの「大切」を適切に理解してくれる譲り先を
買い取り、となると骨董品に限らず、買い取ってくれる業者側が優位な立場と意識してしまうため、思ったより安いな・・・と思っても言い出せなかったり、もしかしたら高圧的に見えてこわいと感じる人もいるかもしれません。
ですが、そのような品を持ち込む側の気持ちに寄り添い、気軽に相談からできるところも実はあります。
そのようなお店をみつけることが出来たら、その品を大切にしていた持ち主のご希望に沿う整理が可能になりますよね。
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